みなさんには、「空気を読みすぎる」という癖はありますか?
わたしには、どうやらあるようです。
日本で生まれ育って身についた、
無意識な「空気を読む癖」を
本当になんとかしたいです。
知らずに自分の本音より
相手の言葉に注目してしまい、
会話の流れが思わぬ方向へ
進んでしまうからです。
そうすると、余計に後から
本音を伝えるのが難しくなります。
それを改めて意識したのが、
ある週末のオンラインデートででした。
もくじ
I氏、画面越しに口説きはじめる
1ヶ月前にTxxxxxで知り合ったI氏から
最近毎週ビデオ通話があります。
アイルランド出身で同い年の彼は、
今は仕事でドイツに住んでいます。
初めて画面越しに見た時の印象は、
気さくなイケメンでした。
明るくて人懐っこいので、
結構モテるだろうなあという印象を受けました。
毎回のように、
「君がここに来たら、あの公園とカフェに連れてくね。近場の別の国にも連れていくよ。」
「必ず日本に行くよ。君の住む場所へ行って、一緒にあちこち周りたい」
なんて言うんですよね。
わたしは “そうなったらいいね”って返すのですが、
実際に行動に移すまでは、こういう言葉は
ある程度は社交辞令だと感じています。
だから「嘘だー、本気なの?本当に来るまで信じない」なんていうのもわざわざ言葉にはしていませんでした。
それが回を重ねるごとに、ちょっとずつ濃度があがっていきました。
「君がこの街に来たら、僕のところに泊まっていいからね。朝食も作ってあげる。何がいい?」
ん?泊まり?朝?一緒に夜を過ごす前提なのか。ビデオ通話は今日で4回目?早すぎじゃないの、こんな話題…
なんて思ったのですが、とりあえず朝に食べたいものを伝えました。
いや、でも、恋人でもない相手の家には行かないし、なんて思っていたのにです。
しばらくすると、お互いの話よりも彼のwishやwhenの妄想トーク*が多いことに飽きてきました。
*(I wish you were here. とか When you visit here…/when I visit you in Japan…などの願望やまだ現実に起きていない話)
ちょっと待て、その前にもっとお互いを知ろうぜってな感じで、わたしの方からランダムに質問をしました。(もっと別の言い方だったけど)
人生初のデートや過去の恋愛、どんな子供時代だったかなどを聞いてみました。こういう会話の方がずっといい。相手のことを知れるから。
そして、わたしが「女性のことをセクシーって思うのって、どんな時?」と聞いた時、彼は間髪入れず答えました。
「今だよ。目の前の君をそう思う。今日着ているトップがよく似合っているし、メガネもセクシーだよ。首から肩のラインが本当にきれいだね。今すぐ君の首にキスしたい。」
ほんの一瞬ドン引きし固まったものの、言葉の意味を反芻したら急に顔がほてってきました。
なんだか恥ずかしい、なんて言っていいかわからないよ、
というようなことを言いました。(いやほんとに)
画面越しのI氏は、恍惚の表情…。
「今、君が隣にいたらいいのに!」
という彼の “女性に触れたいのを無理やり我慢して唇を噛む表情(しかも吐息ももれていた)” を見て、わたしも興奮しそうになりつつも(オイオイ)複雑な気持ちになりました。
素直な気持ち VS 第二・第三の気持ち
素直な気持ちは、「こんな話題まだ早いよ!!!!!」
二つ目の気持ちは、「こんなふうに求められるなんて悪くないかも」
三つ目の気持ちは、「やべー、一緒にいたら服脱いでたかな」(オイオイ)
最初にドカンと来たのは、「まだ早い!」なんですが、彼の表情を見てその気持ちを隠そうとしたんですよね。
「そうか、こんなふうにわたしを思ってくれてるのか。それに答えないと悪いかな」っていうのが無意識に来るんです!!
わたしの脳みそのバカ!!
一番初めの「まだ早い」は、うすうす感じていたシグナルがあったからです。
なにも、このI氏がなにか詐欺を働こうとしているとか、話につじつまが合わないという類の警報ではありません。うまくいかなかった元彼たちとものすごくよく似ていたからです。
彼らは日本人数名とフランス人1名でしたが、共通していたのは、出会ってごく初期の頃に彼らの方からわたしへ猛烈なアプローチがあったことです。
そして、別れ際は皆「思っていた人と違った」という言葉を残していきました。
もちろんわたしにも足りないところはあったでしょう。でも、彼らはわたしに一人で盛り上がって理想を重ね、そこから外れたわたしを見てまた一人で落胆し去っていったのです。
I氏がわたしへの距離感をすごい勢いで詰めてくるところが、どうしても過去の人たちと重なってしまいます。別人なのですが、このパターンは避けたいので身構えてしまいます。
空気を読むと自分のことがわからなくなる
I氏からの熱意は、うれしいです。
でも、彼の勢いが強いぶん、わたしはわたし自身の気持ちを確認しながら会話するということができていませんでした。
会話の相手が誰だったとしても、日本語でも、わたしはどちらかというと考えながら会話を組み立てていく方です。ノリで会話を進めていくのが苦手。
自分でも面倒だなあと思うこともありますが、ノリと速さ重視のやりとりは、足場がグラグラする中を進んでいく感じがして不安なのです。
この考えつつ会話を進める時に、厄介なのが第二・第三の気持ちです。
これって、気持ちというよりその場の状況によって頭を使って考えたものです。本心と離れたものになってしまいます。
例えば、「本当は嫌だっていいたいけど、そう言ったら驚かれるから言わないでおこう」というのは、
第一の気持ち:「嫌だ」
第二の気持ち:「驚かれるから言いたくない」
に分けられます。
相手には自分の「嫌だ」が伝わらないから、また同じことをされたり言われたりする可能性も高くなります。その度にまた言い出せないでいると、、、と悪化しちゃうんですよね。
わたしもこういう場面になったことがあります。それでいて相手がわかってくれることを期待してしまう。
空気を読むというのは一見相手のために見えますが、結果的には相手が変わってくれるのを期待しながら、こちらは何もしないでいるという状態です。
これじゃ伝わらないよ!!
ということで、次回はその辺りも含めてもっと正直な気持ちを(もちろん相手にわざわざ嫌な思いを与えることなく)伝えていこうと思いますよ。。。
追記:今回の悩みに、アドバイスをいただきました。
ハニバニさんからの回答は下記リンクから!
